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2023 年度 実績報告書

非真理条件性に基づく日本語時間副詞の意味の分析とモダリティ研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0764
配分区分基金
研究機関東京大学

研究代表者

宮田 瑞穂  東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード副詞 / アスペクト / 「もう」 / 「まだ」
研究実績の概要

2023年度には、2つの主要なプロジェクトに取り組んだ。1つ目は、日本語の副詞「もう」と「まだ」の時間に関する用法以外の側面について、形式意味論と語用論の観点から分析を行うことであった。具体的には、「もう」の超過用法や感動詞的用法に焦点を当て、感嘆文との比較を通じてその使用法を探究し、得られた成果を国際学会や論文で発表した。また、「まだ」の比較的な使用法に関する研究を進め、アンケート調査やコーパス分析を通じてその文脈や意味について考察した。これらの成果を踏まえ、「もう」と「まだ」の時間的な用法と程度を含む用法の統一的説明を試み、「もう」と「まだ」の全体的な意味の検討を行った。

また、2つ目のプロジェクトとして、日本語の副詞全体の機能と意味に関する包括的な研究を行った。これには、「もう」と「まだ」の他にも、さまざまな副詞が含まれ、それらの相互作用や使用文脈についても分析した。この研究では、副詞の意味論的側面が焦点とされ、日本語の副詞の体系的な理解を深めた。

2023年度の後半には、これらの研究成果を元に博士論文の執筆が行われた。その過程で、これまでの研究成果が総括され、特に「もう」と「まだ」の非真理条件性と主観性が他の副詞と比較されながら分析された。結論として、「もう」と「まだ」はモダリティ副詞に近い非真理条件性を持ちつつも、客観的な副詞であると考えられた。さらに、各々の用法をより精緻に分析することで、研究成果が博士論文としてまとめられた。この博士論文は2024年3月までに提出される予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 日本語の副詞「もう」の超過用法の分析 ―「『何と』による感嘆文」との比較 ―2023

    • 著者名/発表者名
      宮田瑞穂
    • 雑誌名

      発話を越えたところに及ぶ文法の可能性 -話し手指向性と聞き手指向性-

      巻: 152 ページ: 43-59

  • [学会発表] Three types of mo; with imperatives in Japanese: Based on the contrast between sudeni and mô2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshiki Mori, Mizuho Miyata
    • 学会等名
      Workshop on ‘already’ markers, iamitives, & related expressions
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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