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2023 年度 実績報告書

左室駆出率の保たれた心不全の病態形成におけるGAPDHシグナルの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1202
配分区分基金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中村 峻  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード心不全 / GAPDH
研究実績の概要

本研究では、左室駆出率が保たれた心不全(Heart failure with preserved ejection fraction: HFpEF)における心筋細胞のグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(Glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase: GAPDH)の核内移行によるシグナル伝達の役割の解明を目的として、まず野生型マウスに対して高脂肪食+Nω-nitro-L-arginine methyl ester (L-NAME)を15週間投与し、HFpEFモデルマウスを作成した。通常餌を与えたコントロールマウスとの比較において、心エコー等による生理学的心機能評価および定量的PCRによる心筋組織における心不全関連遺伝子の発現解析等を含めた分子生物学的解析から、高脂肪食およびL-NAMEを与えたマウスがHFpEFの表現型を呈していることを確認した。続いて、このHFpEFモデルマウスから採取した検体を用いて、心筋細胞のGAPDHの核内移行が亢進していることを組織学的解析および分子生物学的解析により確認した。HFpEFモデルマウスにおいてGAPDHの核内移行が亢進していることを確認できたため、続いて変異GAPDHを発現する遺伝子改変マウスを用いてHFpEFモデルを作成した。遺伝子改変マウスについては先行研究において作成しており、これを使用した。変異型マウスおよび野生型マウスに対して心エコーおよび心内圧容積ループ解析による生理学的心機能評価を行った結果、心筋細胞におけるGAPDHの核内移行がHFpEFにおける左室拡張障害の病態形成に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ER Stress-Activated NF-kB Signaling Pathway Induces the Upregulation of Cardiomyocyte Dopamine D1 Receptor in Heart Failure.2023

    • 著者名/発表者名
      Nakamura S, Numata G, Yamaguchi T, Tokiwa H, Higashikuni Y, Nomura S, Sasano T, Takimoto E, Komuro I
    • 学会等名
      第87回日本循環器学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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