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2021 年度 実績報告書

ハゲワシと大型捕食者不在の森林生態系におけるシカ死体のスカベンジングの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21J20185
配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

稲垣 亜希乃  東京農工大学, 大学院連合農学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2024-03-31
キーワード動物死体 / スカベンジング
研究実績の概要

本研究では、死肉を餌資源として利用する動物(スカベンジャー)の死肉採食(スカベンジング)パターンを定量化し、それらに影響を及ぼす生物的・非生物的要因を明らかにすることを目的としている。
2021年度は研究計画に従い、本研究の解析の質を大きく左右する野外調査を主に実施し、概ね順調に研究を遂行している。
2021年5月~12月にかけて栃木県日光市と福島県南会津町の森林内にて野外調査を実施した。野外調査は、哺乳類相を把握するための定点カメラを設置したほか、行政機関や猟友会の協力を仰ぎ、学術および有害捕獲由来でシカ死体入手・設置し、カメラトラップによるシカ死体の分解過程のモニタリングおよび周辺環境調査を行った。12月時点で計44個体のシカ死体を入手・設置し、得られたデータの集計および解析を進めている。
同時に、海外の研究者との打ち合わせを進め、現在、シカ死体のスカベンジングパターンの定量化に関する内容を国際共著論文として国際誌に投稿中である。また、ニホンジカの生活史と管理を扱った『Sika Deer: Life History Plasticity and Management』にて、シカ死体のスカベンジングに関する章を筆頭著者として執筆し、現在印刷中である。研究発表の場としては、3月にとちぎ野生動物研究交流会にて口頭発表を行い、自身の研究内容に関する議論だけでなく、地域の研究に対する理解を得ることに努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度の大きな目標であった、シカ死体のサンプルを十分に得ることができた。また、シカ死体のスカベンジングパターンの定量化に関する論文を投稿中であるほか、地域の研究交流会において発表を行うことができた。

今後の研究の推進方策

2022年度は、引き続き4月~12月にかけて野外調査を実施するとともに、これまで得られたデータの解析を順次行う予定である。また、スカベンジングパターンに影響を与える要因に関する論文執筆を進めるほか、12月以降はこれまで共同研究を行ってきた海外の研究室訪問をすることで、研究内容に関する国際的な議論だけでなく論文執筆を加速させたいと考えている。また、研究成果の発表の場として日本哺乳類学会と日本生態学会での発表を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] University of Illinois(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Illinois

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公開日: 2022-12-28   更新日: 2023-08-01  

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