研究課題
本研究では、申請者が開発したイヌ膀胱がんオルガノイドの2.5D細胞を用いて3Dオルガノイドおよび細胞株との違いを分子レベルで多角的に解析する。2.5Dオルガノイド培養細胞の性状を明らかにし、培養法の改良および様々な初代培養細胞への応用に向けた知見を得ることを目的とする。本年度は確立したイヌおよび猫の様々な2.5Dオルガノイドを用いて、新規分子標的薬の探索を行った。その結果、マルチキナーゼ阻害剤であるPazopanibが様々な犬猫の腫瘍に有効であることが明らかになった。また犬膀胱がん2.5Dオルガノイド細胞を用いて漢方サプリメントであるチャガの有用性を明らかにした。さらに、猫乳がんオルガノイドを用いた解析によってサリノマイシンが新規治療薬になり得る可能性を示した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Frontiers in Pharmacology
巻: 14 ページ: 1159516
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Biomedicine & Pharmacotherapy
巻: 165 ページ: 115079~115079
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