研究課題/領域番号 |
20J01727
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤澤 奈都穂 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特別研究員(CPD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2025-03-31
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キーワード | アグロフォレストリー / 生業戦略 / 中米 / 農村 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、中米の農村におけるアグロフォレストリーの成立条件と農地の多様化プロセスを明らかにすることである。 本年度はアグロフォレストリー景観が見られるメキシコ熱帯地域の新たな調査地を選定し、11月から12月にかけて、フィールドワークを実施した。土地利用と作物や植物資源、食料消費や利用の多様性を調査した。農地を含むランドスケープの多様化と植物資源の利用、食料消費の関連に関して、現地大学の研究者と協力し、3ヶ所のコミュニティで予備的な調査票を利用した調査を実施した。さらに、植物資源の種類とその分布に関して、共同研究者の協力の下、ホームガーデンや農地のデータ収集を実施した。以上の結果をもとにさらなる調査の方針を固めるとともに、公開に向けて、解析を進めている。 加えて、メキシコの現地プロジェクトとの協力により、地域住民との地域の食文化と食料生産に関するワークショップなどを実施した。また、オランダ、メキシコ、日本、それぞれの研究機関の研究会で発表し、意見交換を実施し、今後の共同研究計画に調整を加えた。 比較研究対象地のパナマにおいては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実地調査を実施できなかったが、現地とのオンラインでの連絡を続け情報を交換した。また、これまでの調査結果の一部をコミュニティに還元するために、現地一般むけのスペイン語のパンフレットを作成した。またこれまでの研究の成果を学術誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で、海外渡航が制限され、計画通りのデータ収集が実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで収集したデータの解析と、計画しているデータ収集を実施する。海外渡航にかかる規制の緩和がある程度見込まれるため、実地調査を中心としたデータ収集を予定しているが、現地の研究者や協力者との連携を継続し、データ収集手段を確保する。
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