研究課題/領域番号 |
20J40285
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西江 仁徳 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2020-10-12 – 2024-03-31
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キーワード | チンパンジー / エスノグラフィ / フィールドワーク |
研究実績の概要 |
本年度は新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響が続き、タンザニア・マハレでの野生チンパンジーのフィールドワークや、現地住民からの聞き取り調査を実施することができなかった。そのため、これまで収集したデータの分析を進め、論文の執筆や著書の執筆を進めた。研究成果として、日本文化人類学会大会、京都人類学研究会、生態人類学会で口頭発表をおこない、『わざの人類学』(床呂郁哉編、京都大学学術出版会)、『出会いと別れ』(木村大治、花村俊吉編、ナカニシヤ出版)の二つの論集に、チンパンジーの相互行為と文化に関する論考を寄稿した。また、他の動物研究者と共同で進めている「動物のエスノグラフィ」プロジェクトが単行本シリーズの刊行というかたちで結実し、現在までにシリーズ第5巻まで刊行することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響でタンザニア現地でのフィールドワークが実施できておらず、チンパンジーの行動データや、現地住民からのインタビューデータの収集が進んでいない。これまで蓄積したデータを利用して研究発表したり、他の研究者と協力して動物のエスノグラフィの実践を進めることはできている。全体としては想定よりはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はタンザニア・マハレ周辺でのフィールドワークを実施し、野生チンパンジーの行動データの収集と、現地住民のライフヒストリーに関するインタビューデータを収集する。これらをまとめつつ、チンパンジーのエスノグラフィの執筆を進める。
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