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2023 年度 実績報告書

強酸性官能基を有するアミン触媒によるカルボニル化合物の変換反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1755
配分区分基金
研究機関京都大学

研究代表者

武島 愛夏  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワードジエチル亜鉛 / 不斉合成 / ヘテロ環 / 1,4-ジカルボニル化合物 / α-ブロモカルボニル化合物
研究実績の概要

当初の研究計画とは異なるテーマではあるが、精力的に研究に取り組んだ。当初の研究計画では、新規二級アミン触媒によるアルデヒドの不斉アルキル化を構想していたが、初年度の研究の結果、想定していた手法でのアルキル化反応に関して有効な結果を見出すことはできなかった。そこで、新たな反応機構でのカルボニル化合物の不斉アルキル化反応の開発に着手した。検討の結果、当該研究員が以前報告した、新規臭素化剤と二級アミン触媒によるアルデヒドの不斉臭素化反応を利用することで、これまで報告例のない反応機構でアルキル化反応が進行することを確認した。ジエチル亜鉛を用いて、アルデヒドの不斉臭素化反応と金属エノラートとの反応を組みあわせることによってアルデヒドの不斉アルキル化反応を達成し、種々の光学活性な1,4-ジカルボニル化合物を合成することができた。
さらに、1,4-ジカルボニル化合物の新規合成法を利用したヘテロ環合成法の開発を行った。適切な脱水剤を作用させることで、ブロモカルボニル化合物を原料として用いたヘテロ環合成が可能となることを見出した。また、入手容易なアルデヒドとトリブロモケトンを原料として用い、ワンポットでヘテロ環を得る手法も開発した。
また、ジブロモケトンからの塩基によるエノラート発生に着目し、光学活性なケトエポキシドの合成にも取り組んだ。しかし、求電子剤として用いた光学活性なブロモアルデヒドが反応条件下でラセミ化することから、高い光学純度でケトエポキシドを得ることは困難だった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] One-pot furan synthesis through diethylzinc-mediated coupling reaction between two α-bromocarbonyl compounds2023

    • 著者名/発表者名
      Hikima Ryo、Takeshima Aika、Kano Taichi
    • 雑誌名

      Organic & Biomolecular Chemistry

      巻: 21 ページ: 8463~8466

    • DOI

      10.1039/D3OB01521A

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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