• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

カイラル反強磁性体における新規スピン軌道トルクの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1815
配分区分基金
研究機関京都大学

研究代表者

小林 裕太  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワードカイラル反強磁性体 / スピントロニクス
研究実績の概要

本年度は、2つの観点からカイラル反強磁性体の新規スピントルク調査を行った。
第一に、ダイヤモンド量子センサーを用いてカイラル反強磁性体L12-Mn3Irの磁気ドメインを調査した。調査の結果ドメインの大きさが数十nm以下であることが明らかになった。本研究は新規スピントルクを制御していくうえで、ドメイン構造が重要な寄与を持つことを明らかにしたものである。
第二に、新規スピントルクの高精度な検出手法の開発を行った。本手法はインピーダンス測定法を用いることで、既存の検出手法に比較して高い測定精度をもつ。更に、既存の手法では切り分けが困難であったバックグラウンド信号を切り分けることが可能である。今後、本手法のカイラル反強磁性体への応用が期待される。
更に、新規スピントルクを示す他の材料探索という観点での研究も行った。巨大な新規スピントルクが予測されている交換磁性体RuO2の成膜を行い、その磁気輸送特性の調査を行った。輸送測定の結果RuO2は期待されている反強磁性的磁気構造を持っていることが明確に示された。今後、巨大な新規スピントルクの観測が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Negative spin Hall magnetoresistance in altermagnetic RuO2/Pt bilayer2024

    • 著者名/発表者名
      Yuta Kobayashi, Itaru Sugiura, Shutaro Karube, Hideki Narita, Ryusuke Hisatomi, Yoichi Shiota and Teruo Ono
    • 学会等名
      Iwate Spintronics School 2024
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi