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2022 年度 実績報告書

触媒規制型立体選択的ラジカル重合を可能にする新規分子触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22J15991
配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

今村 祐司  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2022-04-22 – 2024-03-31
キーワード立体規則的重合 / ポリアクリルアミド / 有機テルル化合物 / RAFT / ルイス酸 / 多分岐高分子
研究実績の概要

本年度は研究目的達成の予備検討として、高分子の一次構造の多元制御の検討を行った。すなわち、可逆的不活性化ラジカル重合と岡本らにより開発された希土類ルイス酸触媒を用いたアクリルアミドの立体規則的ラジカル重合の条件をハイブリッド化することで、分子量及び立体規則性の同時制御について検討を行った。有機テルル化合物を用いる重合TERPにおいては、希土類ルイス酸と高い共存性を有し、分子量と立体規則性の同時制御が高度に行えた。特に、それまで困難であった高い立体規則性をもつ高分子量体の合成にも成功した。N,N-ジエチルアクリルアミド(DEAA)の重合においては、メソ2連子選択性が85%、分子量が約11万の高分子量PDEAAが得られた。また、高い重合末端の活性を生かしたステレオブロック共重合体の合成にも成功した。さらに、光照射のON/OFFの切り替えによる反応の時間制御を加味した三元同時制御も行えた。その他、本反応系を用いて作成した高分子を用いて、気相中における高分子の立体規則性とイオン移動度の相関関係を初めて明らかにした。ジチオエステル連鎖移動剤を用いたDEAAのRAFT重合では、休止種の分解により分子量制御の低下が観測された。また、その分解機構を初めて明らかにした。さらに、この分解反応が希土類ルイス酸によって阻害されることを明らかにした。そこで、このRAFT重合の条件を、岡本らの立体規則的重合とハイブリッドしたところ、高い立体規則性を持つ、分子量が約17万に達する高分子量体の合成に初めて成功した。また、分岐誘起モノマーであるビニルテルリド存在下におけるTERPによる多分岐ポリアクリルアミドの重合系に、希土類ルイス酸を添加することによって、分子量、分岐構造、および立体規則性の三元制御についても可能であることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Experimental and Theoretical Studies on the Phase Behavior of Aqueous Solutions of Structurally Controlled Hyperbranched Poly(<i>N</i>-isopropylacrylamide)s2022

    • 著者名/発表者名
      Kojima Hiroyuki、Imamura Yuji、Lu Yangtian、Yamago Shigeru、Koga Tsuyoshi
    • 雑誌名

      Macromolecules

      巻: 55 ページ: 7932~7944

    • DOI

      10.1021/acs.macromol.2c01162

    • 査読あり
  • [学会発表] 分岐構造と立体化学が制御された多分岐ポリアクリルアミドの合成2022

    • 著者名/発表者名
      柴原 渓介、今村 祐司、木舩 雅人、山子 茂
    • 学会等名
      第71回高分子学会年次大会

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公開日: 2023-12-25  

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