研究課題/領域番号 |
22J22992
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青木 茉莉子 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-22 – 2025-03-31
|
キーワード | iPS細胞 / 自己炎症性疾患 / 家族性地中海熱 / PAAND / インフラマソーム / MEFV |
研究実績の概要 |
自己炎症性疾患は1999年に提唱された概念で、自然免疫系による過剰な炎症を基本病態とする疾患群であり、自己炎症性疾患の中で最も患者数の多い疾患が家族性地中海熱(Familial Mediterranean Fever: FMF)である。FMFと同様にMEFV遺伝子変異が関与する疾患としてPyrin-Associated Autoinflammation with Neutrophilic Dermatosis(PAAND)があり、exon2領域のS242R変異により発症することが確認されている。これまでに我々は、FMF患者単球由来のマクロファージや患者由来iPS細胞から分化させたマクロファージ(iPS-MP)におけるMEFVバリアントの評価法を確立している。今回この評価系を用いてS242R変異を含むMEFVバリアントを持つ患者由来の単球系細胞やiPS-MPにおけるサイトカイン産生について評価した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自己免疫性肝炎を合併したFMF患者における病原性不明のMEFVバリアントについて、患者由来単球系細胞を用いたin vitroでの評価を行い論文報告した。また、PAAND患者由来iPS-MPでも同評価系を用いた検討を行ったが、FMF患者と同程度のIL-1β産生はみられなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き単球以外の血球系細胞についても刺激に対するサイトカイン産生を評価し病態解析を進める。
|