研究課題/領域番号 |
22J23449
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
特別研究員 |
中塚 雅賀 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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キーワード | ハヌマンラングール / 父子関係 / コドモ / 発達 / 複雄群のオス間関係 / オスの繁殖戦略 / 霊長類学 / 人類進化 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、6月~7月のあいだに約1ヶ月間、バングラデシュ西部・ジョソール県で予備調査をおこなった。しかし、現地で調査をおこなった結果、本地域に生息するハヌマンラングール個体群は、地域住民による餌付けや、猿害による地域住民との衝突などにより、その行動・生態に対する人為的な影響が大きいため、調査対象として適さないと判断した。 帰国後、調査可能な調査地を新たに探し、ヒマラヤラングール(Semnopithecus schistaceus)が生息するインド北部・ウッタラーカンド州と、カンムリラングール(Semnopithecus priam)が生息するスリランカ中部・アヌラーダプラ県を調査候補地に選定した。いずれの地域も複雄群が優占するため、当初の研究課題であった単雄群における父子間関係ではなく、複雄群におけるオトナオスとコドモの関係およびオトナオスどうしの社会関係に関する研究テーマを計画した。 調査許可申請などを進めつつ、第76回日本人類学会大会・第38回日本霊長類学会大会 連合大会(2022年9月16日~9月19日、京都産業会館ホール)で発表をおこない、研究計画について他の研究者からの助言をもとめた。 調査許可の取得に時間を要したため、2度目の予備調査は年度明けの4月1日からおこなうこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始時に調査を予定していた調査地が当該研究の遂行に適さないと判断し、調査地及び研究計画を再検討したため。また、新たな調査地での予備調査に必要な調査許可の取得に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
年度明けの4月~6月に2度目の予備調査をおこない、できるだけ早く調査地を決定して本調査に取りかかる。
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