今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、胸腺腫瘍の病態解明・治療標的探索のための研究を行う。この程、成体マウスの胸腺から長期培養(2年以上)可能な胸腺上皮オルガノイドモデルを作製したと報告があった(Lim et al., Cell Reports, 2024)。正常細胞であることや生物種が異なる条件ではあるが、この報告を参考にし、成長因子等を追加することで胸腺上皮性腫瘍オルガノイドの長期培養プロトコルの確立を試みる。また同時並行して進めている胸腺上皮性腫瘍FFPEサンプルのRNA-seq解析から得られた転移巣および再発巣で高発現する遺伝子における免疫染色での検討を進めていく。症例数を拡大し、その遺伝子の臨床的意義について検討したい。
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