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2023 年度 実績報告書

疾患特異的ヒトiPS細胞を用いた軸索輸送におけるoptineurinの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2329
配分区分基金
研究機関広島大学

研究代表者

菊本 舞  広島大学, 医系科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / optineurin / live cell imaging / ミトコンドリア / 逆行性軸索輸送
研究実績の概要

令和5年度は①optineurinとdyneinの相互作用の評価、②iPS細胞から分化させたmotor neuronの軸索における逆行性輸送の評価、③iPS細胞から分化させたmotor neuronの神経突起長測定の3点の解析を行った。
まず①に関して、免疫沈降法を用いてoptineurinとdyneinの相互作用評価を行った。その結果、optineurinがdyneinの特定のコンポーネント(詳細非公開)と相互作用することを示唆する結果を得た。
次に②について、コントロールおよびoptineurin (OPTN)変異(E478G、Q398*)を有する患者由来のiPS細胞から分化させたmotor neuronを細胞体と軸索を分離できる形態観察用チャンバー内で培養し、軸索の逆行性輸送の評価を行った。Live cell imagingおよびPFA固定後の細胞のいずれでも観察可能なMT-1ミトコンドリア膜電位検出キットを使用し、共焦点レーザー顕微鏡Stellaris 5を用いてミトコンドリアの逆行性輸送をリアルタイムで観察・記録することに成功し、逆行性輸送速度を測定した。また、蛍光プローブで標識したBDNFの逆行性軸索輸送の観察を行った。
③について、コントロールおよびOPTN変異(E478G、Q398*)を有する患者由来のiPS細胞から分化させたmotor neuronの神経突起長をOpera Phenixシステムを用いて測定した。
本研究を通してOPTN変異によって発症する家族性ALSの病態解明に有用な疾患モデルの樹立を行うことができた。現在は上記の観察結果より、変異型optineurinタンパク質が逆行性軸索輸送や神経突起伸長に及ぼす影響を解析している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] ‘Raisin bread sign’ feature of pontine autosomal dominant microangiopathy and leukoencephalopathy2023

    • 著者名/発表者名
      Kikumoto Mai、Kurashige Takashi、Ohshita Tomohiko、Kume Kodai、Kikumoto Osamu、Nezu Tomohisa、Aoki Shiro、Ochi Kazuhide、Morino Hiroyuki、Nomura Eiichi、Yamashita Hiroshi、Kaneko Mayumi、Maruyama Hirofumi、Kawakami Hideshi
    • 雑誌名

      Brain Communications

      巻: 5 ページ: -

    • DOI

      10.1093/braincomms/fcad281

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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