研究課題/領域番号 |
19J00741
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松井 久美子 九州大学, 総合研究博物館, 特別研究員(CPD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2024-03-31
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キーワード | 古生物学 / 古脊椎動物学 / 海棲哺乳類 / 絶滅 / CT / 3D |
研究実績の概要 |
本研究は、海棲哺乳類の成功の鍵を、通常、化石には残らない軟体部(神経・脳など)をCTスキャンを用いて復元することによって、進化・絶滅・多様化の要因を明らかにするものである。 2020年度は当初、主要渡航を行い、ワシントンDCのスミソニアン国立自然史博物館での研究を開始する予定であったものの、アメリカ合衆国のCOVID-19の感染急拡大とロックダウンを受けて、順延となった。 また、来年度以降に向けた機材仕様のコーディネートについても、多くのファシリティーがクローズ、もしくは外部研究者に向けてクローズしてしまったために、残念ながら実施することができなかった。 また、日本国内的においても、人の移動を大きく制限され、思ったように調査が実施できなかった。その中でも、2019年度に実施することが叶わなかった高知大学海洋コア総合研究センターでのCTスキャンによって非常に多くの大型動物のデータを取得することができた。それによって、大型の動物(ヒゲクジラ類など)の貴重なデータを取得することができ、研究が飛躍的に進んだ。 化石データについては出張の難しさなどからデータの取得がほぼ想定どおり叶わなかったことから、このような緊急事態における出張を実施することを念頭に入れた研究の難しさを痛感した。今後については、データベース上から、データをダウンロードするような形で、可能な限り出張を実施せずともデータを取得する道を模索していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19により主要渡航が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
主要渡航を実施次第、COVID-19の状況をみながら可能な限り研究を進めていきたい。
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