• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

新規培養系による卵細胞質のサイズを決定する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2432
配分区分基金
研究機関九州大学

研究代表者

堀川 知紗子  九州大学, 医学系学府, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード生殖細胞 / 卵母細胞 / cellサイズ / RNA-seq
研究実績の概要

本研究では、8つの遺伝子をES細胞に強制発現させる事でES細胞から直接的に卵母細胞様細胞(Directly induced oocyte-like cell:DIOL)を誘導する卵細胞質の再構築系を用いて、1倍体、2倍体、4倍体のDIOLを誘導することで核相と卵細胞質との形態的および遺伝的機構との関係を明らかにすることを目的とする。
昨年度までに雌性生殖細胞のレポーター遺伝子(Stella-CFP)を持つ1倍体、2倍体、4倍体の各倍数体のES細胞の樹立を行い、それぞれDIOLへの誘導条件を確立した。GV期とMI期に相当するDIOLの形態的解析を行ったところ、各細胞の核相に比例してDIOLの細胞質のサイズが増加する傾向にあった。すなわち、1倍体、2倍体、4倍体の倍数性と卵細胞質とのサイズの間には正の相関があることが明らかとなった。
本年度は、核相の差による遺伝子発現の違いを探索するため、それぞれのES細胞と二次卵胞期(growing oocytes)と胞状卵胞期(full-grown oocytes)に相当するDIOLを回収し、定量的RNA-seq解析を行なった。すると、核相と卵細胞質の大きさとの相関を超え、大きく発現が増加する遺伝子や、減少する遺伝子の存在が明らかとなった。
今後、減数分裂に必要な遺伝子をノックアウトしたマウスの卵母細胞(2倍体相当のDNA量を有する卵母細胞)と野生型のマウスの卵母細胞(4倍体相当のDNA量を有する卵母細胞)を用いてSingle-Cell RNA-seq解析を行い、遺伝子発現の差を比較する。
invivo(マウス由来の卵母細胞)とinvitro (DIOL)の結果を評価することで、核相とサイズの相関を超えて発現する遺伝子が担う機能や役割について考察する。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi