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2023 年度 実績報告書

Wntの拡散は模様のできる範囲を決めているのだろうか?

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2543
配分区分基金
研究機関東京都立大学

研究代表者

福冨 雄一  東京都立大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード表現型可塑性
研究実績の概要

動物の模様には多様なパターンがあり、それは様々な分類群で見られる。そのパターン形成メカニズムを明らかにすると、どのようにして多様なパターンが進化してきたかを理解できるのではないだろうか。メカニズム解明には、「模様のできる範囲がどのように決まるのか?」を明らかにすることが鍵である。理論レベルでは、分子の拡散によって模様の形成される範囲が決まると考えられてきており、ミズタマショウジョウバエではWinglessタンパク質が発現場所から拡散して模様の範囲を決めると想定されてきた(Werner et al. 2010 Nature)。拡散因子の拡散具合は温度に依存することがあり、それが模様の範囲の決定に影響することも考えられる。温度と模様の範囲の関係性を調べることも「模様のできる範囲がどのように決まるのか?」の解明に必要と考えたので、ミズタマショウジョウバエを用いて模様の範囲と温度の関係性を調べた。昨年度、模様の範囲と翅の大きさには温度による可塑性があり、それらの制御機構が独立していることが示唆される、という結果が得られた。論文として投稿して査読される過程で、査読者から別の解析方法を提案されてその方法を試した結果、個々の水玉模様によって反応基準(reaction norm)が異なり、ものによってはほぼ可塑性を示さないことが明らかになった。そして、その結果も加えてDevelopment Genes and Evolution誌で発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Thermal plasticity of wing size and wing spot size in Drosophila guttifera2023

    • 著者名/発表者名
      Fukutomi Yuichi、Takahashi Aya、Koshikawa Shigeyuki
    • 雑誌名

      Development Genes and Evolution

      巻: 233 ページ: 77~89

    • DOI

      10.1007/s00427-023-00705-x

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Female-limited color dimorphism in the Drosophila montium species subgroup as a model to understand mechanisms of sex-limited polymorphism and evolution of dominance.2024

    • 著者名/発表者名
      Fukutomi Y, Delaney EK, Liu J, Barmina O, Watada M, Ramniwas S, Kopp A
    • 学会等名
      TAGC (The Allied Genetics Conference) 2024
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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