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2022 年度 実績報告書

シナプス外に存在する GABA 受容体における生物学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22J22498
配分区分補助金
研究機関青山学院大学

研究代表者

貞光 謙一郎  青山学院大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2022-04-22 – 2025-03-31
キーワードGABA / glycine / GABA(A)受容体 / glycine受容体 / 抑制性シナプス伝達 / ゼブラフィッシュ
研究実績の概要

抑制性シナプスには、五量体型のGABA受容体(GABAR)とglycine受容体(GlyR)が存在し、抑制性神経伝達を担う。GABAR subunitとGlyR subunitから成るhybrid受容体が存在し、GABAとglycineそれぞれに応答するかを明らかにするために研究を進めた。先行研究を基に、GABAR subunitでは23種類のうち、GABARa1,GABARb3,GABAg2を、GlyR subunitでは7種類のうち、GlyRa1, GlyRbbのcRNA合成をそれぞれ単独に行った。cRNAはさまざまな組み合わせでXenopusの卵母細胞にinjectionすることで卵母細胞膜表面上に複数パターンのsubunitを発現させた。膜表面上に発現したsubunitは、二電極式ボルテージクランプ法による電流記録を行うことで、GABAやglycineへの開口特性を評価し、hybrid受容体を形成するか確認した。まずは、GABARb3とGABARg2とGlyRa1を共発現させると、それぞれGABAとglycine両方の暴露により開口が見られた。しかし、GABARb3とGABARg2から構成される受容体はGABA暴露で、GlyRa1のみから構成される受容体はglycine暴露で開口することから、それぞれGABAとglycine両方の暴露に応答するhybrid受容体を評価できたと断言できない。この問題点を解決するために今後は、GABARb3とGABARg2のhetero五量体発現抑止及びGlyRa1のhomo五量体発現抑止のために、GABARb3とGlyRa1のsubunitを連結させたconcatemerをクローニングする。合成したconcatemerはGABARg2と共発現させ、GABAとglycine両方に対して応答するかを検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

もともと予定していた研究を遂行する中で、実験結果が得られている。

今後の研究の推進方策

次年度も引き続き、研究計画通りに研究を遂行する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Wild-type lines and new inbred strains of zebrafish evaluated by whole genome sequencing2022

    • 著者名/発表者名
      Sadamitsu, K., Kashima, M., Shinya, M., Ashida, H., Ishioka, A., Nakayama, S., Nakayama, R., Okamoto, H., Sakai, N. and Hirata, H.
    • 学会等名
      第28回 小型魚類研究会
  • [学会発表] 全ゲノムシーケンスを用いたゼブラフィッシュ野生型系統の多様性評価2022

    • 著者名/発表者名
      貞光 謙一郎, 鹿島 誠, 石岡 亜季子, 中山 里実, 中山 涼子, 岡本 仁, 平田 普三
    • 学会等名
      第8回 ゼブラフィッシュ・メダカ創薬研究会

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公開日: 2023-12-25  

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