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2022 年度 実績報告書

言語進化メカニズムの解明ー半家畜化ネコを用いた内分泌と遺伝子の機能ー

研究課題

研究課題/領域番号 22J40175
配分区分補助金
研究機関麻布大学

研究代表者

高木 佐保  麻布大学, 獣医学研究科, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2022-07-01 – 2026-03-31
キーワードネコ / 異種間コミュニケーション / 言語
研究実績の概要

2022年度は、ネコの言語能力の進化を調べるために、ネコの対ヒトに対するコミュニケーション能力および発声について、実験準備およびデータの取得を行った。
コミュニケーション能力に関しては、ヒトの表情の理解を家庭ネコとネコカフェのネコで行った。家庭ネコに関してはすでに30個体以上のデータを取得している。引き続きネコカフェでのデータ取得を行っていきたい。
また、アイトラッキングを用いて、ネコが画面のどこをみているのかの実験を開始した。予備実験まで終了しており、ヒト用のアイトラッキングシステムを用いてネコがどこをみているのかの測定を行えることがわかった。引き続き、本実験を行い検証していきたい。
さらに、ネコがヒトとのかかわりの中でどのようにコミュニケーション能力を獲得していくのかに関する実験も行っている。飼い主を飼育しはじめてから3か月間のネコと飼い主とのかかわりを経時的に調査している。行動テストやビーコンによる距離推定、内分泌、アンケートなどを用いて多角的な測定から実験を行っている。
ヒトとのかかわりの中で発声が変化するのかに関する実験も開始した。この実験では、話しかけによってネコの発声が変化するのかを検証している。現在、測定方法の開発まで終わっているため、次年度は本実験を開始していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

4つの実験に関して、データを取得できているものから、予備実験が終わったばかりのものまで進度は異なるが、おおむね計画通りに進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

現在のところ大きな問題は生じていない。昨年度と同様の手法で引き続き研究を推進していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Sociality of Cats toward Humans Can Be Influenced by Hormonal and Socio-Environmental Factors: Pilot Study.2023

    • 著者名/発表者名
      Koyasu H, Takahashi H, Sasao I, Takagi S, Nagasawa M, Kikusui T.
    • 雑誌名

      Animals

      巻: 13 ページ: 146

    • DOI

      10.3390/ani13010146

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ネコの認知研究の最新動向と今後の展望2022

    • 著者名/発表者名
      高木佐保
    • 雑誌名

      心理学評論

      巻: 65 ページ: 295-313

    • 査読あり
  • [図書] ネコはここまで考えている 動物心理学から読み解く心の進化2022

    • 著者名/発表者名
      高木佐保
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      慶應義塾大学出版

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公開日: 2023-12-25  

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