今年度は、300 kVのクライオ電顕を用いて、TonB-dependent transporter (TBDT)の単粒子解析を行った。その結果、5オングストローム程度の構造が得られ、現在高分解能構造の取得に向けて解析中である。得られた構造には、TBDTに特徴的な構造であるベータバレル構造、バレル内部を占有するプラグドメインが確認できた。また、等温滴定型熱量測定により、TBDTとTonBとの相互作用を検出することに成功した。また、変異体の解析により、TBDTのN末端領域の2残基がTonBとの相互作用に必須であることが明らかになった。これらの成果については、2件の国内学会で発表した。
|