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2022 年度 実績報告書

メンブレンベシクルゲノム解析による根圏細菌間相互作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22J01184
配分区分補助金
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

島崎 智久  国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2022-04-22 – 2025-03-31
キーワードメンブレンベシクル / ゲノム解析 / 遺伝子水平伝播
研究実績の概要

本研究では細菌が生産するメンブレンベシクルに着目し、その植物根圏における細菌間遺伝子水平伝播への関与を明らかにすることを目的としている。モデル細菌叢を構築するため、タバコ根より20菌株の細菌を単離し、PacBioシークエンス解析によりその全ゲノム配列を決定した。一方で、シークエンスに十分な核酸をメンブレンベシクルから単離することが困難であったため、今後メンブレンベシクルの単離・精製法に改良が必要である。また、細菌から単離したメンブレンベシクルを宿主植物に接種する実験系を構築し、細菌間相互作用に加えメンブレンベシクルの宿主植物への影響を評価することが可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

根圏における細菌間遺伝子水平伝播を再現するためのモデル細菌叢の構築およびその全ゲノム配列解析は予定通り完了した。一方、細菌メンブレンベシクルからシークエンス解析に十分量の核酸を抽出できす、メンブレンベシクルを介して細菌間を移動する候補遺伝子の決定が困難となっており、進捗に遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

メンブレンベシクルからの核酸抽出方法を検討する。具体的には培養スケールのアップや限外ろ過によるメンブレンベシクルの濃縮を検討する。これにより核酸濃度の改善が見られた場合は、シークエンス解析を行いメンブレンベシクル内に含まれる核酸配列を決定する。また、今後はメンブレンベシクルを接種した植物のトランスクリプトーム解析により、メンブレンベシクルが宿主植物に及ぼす影響に関しても解析していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] マックスプランク植物育種学研究所(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      マックスプランク植物育種学研究所
  • [学会発表] Extracellular molecules produced by microbiota commensals interfering with the root growth and immunity in Arabidopsis thaliana2023

    • 著者名/発表者名
      島﨑 智久, Neumann Ulla, 中野 亮平
    • 学会等名
      第63回日本植物生理学会年会
  • [学会発表] Rhizobium-derived extracellular molecules suppress plant immune response2022

    • 著者名/発表者名
      Tomohisa Shimasaki, Ulla Neumann, Rainer Franzen, Nobuhiko Nomura, Masanori Toyofuku, Yasunori Ichihashi, and Ryohei Thomas Nakano
    • 学会等名
      Plant Microbiota Reserch Network 2022

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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