研究課題/領域番号 |
22KK0006
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
神作 研一 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)
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研究分担者 |
木越 俊介 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (80360056)
木村 迪子 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (40836475)
黄 イク 国文学研究資料館, 研究部, 特任助教 (10814808)
山本 嘉孝 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (40783626)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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キーワード | UCB / 三井文庫 |
研究実績の概要 |
本研究は、カリフォルニア大学バークレー校(以下「UCB」と略記)C.V.スターライブラリーに所蔵される三井文庫を対象として、文献調査に基づく解題作成、国際共同研究会の開催、日本古典籍セミナーによるUCBの研究者と大学院生に対する古典籍の教育資源としての利活用に基づいた国際的な研究拠点の構築、という3点を柱として進めるものである。海外の共同研究者であるUCBのジョナサン・ズウィッカー准教授と緊密に連携しつつ、研究を開始したところである。 初年度である今年度の研究実績は次の通り。 まず文献調査。コロナ禍の影響を受けたために、渡航しての文献調査はごく小さな規模で行わざるを得なかった。それでも、文献調査に基づいて『〔木村蒹葭堂琴譜〕』『売茶翁茶器図』『礼記正文』『礼記贅説』など都合8点の解題を作成した。ついで個別の図書・研究論文・学会発表等を示す。木越俊介『知と奇でめぐる近世地誌 名所図会と諸国奇談』(ブックレット書物をひらく、平凡社、2023年、全112頁)、木村迪子「勧化本作家玄貞と一七世紀末上方出版」(『国文学研究』196号、86-99頁、2022年6月)、山本嘉孝「Brush Talk in Black and Vermilion Ink: Obaku Zen's Impact on Sinitic Poetry and Prose Composition in Early Modern Japan」(AAS Annual Conference 2023)、黄いく「日本江戸時代の医学書における「怪異」の記述」(「中国古代医学文献の現代的解釈」国際学術研究会、2022年)、神作研一「似雲、江戸の今西行」(『読売新聞』多摩版、2023年3月8日付朝刊)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍によってバークレーを訪ねての文献調査はごく小規模でしか実施できなかったが、国文研での関連文献調査ならびにデジタルデータによる調査は順調に進んでいる。今後も、UCBのマルラ俊江司書ならびにズウィッカー准教授との緊密な連携のもとに、計画通り研究を進めてゆく。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、コロナの感染対策をしっかりと講じた上で、渡航しての本格的な文献調査を進めるとともに、国際共同研究会をオンライン開催する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のために大人数による海外出張を見送ったため。
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