研究実績の概要 |
本研究は、カリフォルニア大学バークレー校(以下「UCB」と略記)C.V.スター図書館に所蔵される三井文庫を対象として、文献調査に基づく解題作成、国際共同研究会の開催、日本古典籍セミナーによるUCBの研究者と大学院生に対する古典籍の教育資源としての利活用に基づいた国際的な研究拠点の構築、という3点を柱として進めるもの。UCBのジョナサン・ズウィッカー准教授と緊密に連携しつつ、研究を遂行している。 2年めである今年度の研究実績は次の通り。 まず文献調査。メンバー全員で渡航して文献調査を行い、『百人一首暁雲抄』『〔歌書抄雑纂〕』『にはたつみ』『伊水温故』など都合40点の解題を作成した。 ついで個別の研究論文・学会発表等。山本嘉孝「Japan and China in Hokusai's Ehon Kokyo(Illustrated Classic of Filial Piety)」(Late Hokusai:Society, Thought, Technique, Legacy (Timothy Clark,ed.,The British Museum Press,2023)、黄いく「A Narrative about "People Turning into Water": Adaptation and Popularization of Chinese Tales of the Supernatural in Japan's Edo Period, Panel: Interactions between Scholarly and Popular Knowledge in Early Modern East Asia(AAS2024Seattle,2024年3月14日)。
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