研究課題/領域番号 |
22KK0049
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
門倉 昭 国立極地研究所, 先端研究推進系, 教授 (70185883)
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研究分担者 |
小財 正義 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(機構本部施設等), データサイエンス共同利用基盤施設, 特任研究員 (60781739)
片岡 龍峰 国立極地研究所, 先端研究推進系, 准教授 (90462671)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2028-03-31
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キーワード | 南北共役性 / アイスランド観測 / 南極昭和基地 / オーロラ現象 / 高エネルギー粒子降下 / 極域大気変容 |
研究実績の概要 |
2023年1月10日に今後の計画の進め方について関係者9名でオンライン打合せを行った。その後、年度内のアイスランド出張と作業内容の検討と打合せをメールベースで行い、アイスランド側の関係者と日程調整を行い出張計画を策定し、2023年3月4日~3月13日の間、2名(門倉(研究代表者)、小財(若手研究分担者))が、アイスランド国内の2観測点(チョルネスとフッサフェル)に出張し各種保守作業を行った。チョルネス観測点では、3月5日~8日の間に、(1)EMCCD全天高速オーロライメージャ(HAI)のデータ回収・媒体交換、停止していた観測システムの復旧と観測再開、(2)Watec(簡易型全天TVカメラ)のカメラアライメント調整、などを行った。フッサフェル観測点では、3月8日~11日の間に、(1)Be-7大気中濃度測定用サンプラーの障害調査、(2)Watec(簡易型全天TVカメラ)・ATV(ナイトビュア型全天TVカメラ)の故障機器の交換と観測再開、(3)PWING用新インダクション磁力計システムのアンプ部H成分出力不具合調査と修理、(4)大気電場観測装置の収録システム更新と観測再開、(5)VLF観測装置の媒体交換とリモートソフトウェアの更新、などを行った。また外部のアンテナ類の状態確認を行い、特にイメージングリオメータ(IRIO)とリオメータ(RIO)アンテナの損傷が大きいことを確認した。アイスランド滞在中は、各観測点及びアイスランド大学の対応者と情報交換を行った。この出張により、光学観測期間である2023年4月25日まで順調にオーロラ光学観測データを取得することが出来、南極昭和基地との間で晴天夜5夜について共役点同時観測データを取得することが出来た。 この計画期間に導入予定の、スペクトルリオメータ(SPRIO)と全天単色イメージャ(AMI)については、導入方針の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目の年度内に、今後の計画についての打ち合わせを行い、アイスランド出張をし、故障・停止となっていた複数の観測機器を復旧させ観測再開出来た。また、若手の研究分担者と一緒に出張し、アイスランド国内2観測点の状況を理解してもらうとともに、アイスランド大学側の対応研究者との間の交流を行うことが出来た。 本研究計画で新規導入する予定のスペクトルリオメータについては、国内の関連研究者との間の情報交換や、欧州内の担当業者との間での情報交換を行うことが出来、今後の購入・作成計画の目途を立てることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者や協力者、その他アイスランド観測に関係する共同研究者との間での協議・打合せを定期的に行い、スペクトルリオメータや全天単色イメージャの新規設置計画や、アイスランドー昭和基地共役点観測データを用いたデータ解析、研究成果創出、及びデータ公開を計画的に推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画では、スペクトルリオメータと全天単色イメージャを初年度に購入する予定となっていたが、前者については、海外の業者からの注文製作品であるため、年度内に納入することは難しく、翌年度に延期することとした。また、後者については、計画全体の予算が申請額よりも減額配分となったため、当初の2式制作予定を1式制作と変更し、さらに使用するカメラについても、当初予定のアナログビデオ出力タイプのものは製造中止となっており、ビデオ出力を静止画に変換するビデオエンコーダも現在入手困難となっているため、デジタル出力形式のカメラの使用とした時の予算面などさらに検討を要するため、翌年度に詳細を検討することとした。
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