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2023 年度 実施状況報告書

信頼性の高い下水飲用再利用を実現するオンライン水質管理手法の日米共同開発

研究課題

研究課題/領域番号 22KK0061
研究機関長崎大学

研究代表者

藤岡 貴浩  長崎大学, 工学研究科, 教授 (20759691)

研究分担者 児玉谷 仁  鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (30434468)
竹内 悠  京都大学, 工学研究科, 助教 (70835272)
研究期間 (年度) 2022-10-07 – 2025-03-31
キーワードオンライン計測 / 再生水 / 飲用再利用 / 膜分離 / 消毒副生成物
研究実績の概要

本研究の目的は、水再生システム内の消毒副生成物(ニトロソジメチルアミンと臭素酸)のオンライン監視を実現し、検出濃度に応じて水再生システムを制御する次世代型の水質管理手法を構築することである。臭素酸に係る2023年度の成果としては、オンライン臭素酸計とその付帯設備であるナノろ過膜ベースの前処理装置をテキサス州のサンマーカス下水処理場に設置し、三次処理後の下水にオゾン処理を行った下水処理水中の臭素酸イオン濃度を連続的にモニタリングしたことである。オゾン注入率を大幅に変更して臭素酸の生成量を変更した結果、オンライン分析装置と手分析の濃度の上下変動は追従することが分かり、オンライン臭素酸系の有用性を明らかにした。加えて、NDMAに係る2023年度の成果としては、米国にNDMA装置を設置してトレーニングを続けたこと、より長時間運転が可能になるようにセミミクロカラム(内径2.1mm)の分析カラムを採用し、それに合わせて流路等の最適化を行い、これまでと比べ必要となる溶離液流量を1/5にしたことである。この結果、5倍の連続運転が可能となった。一方で、試料注入量を1/10にする必要があり、感度測定感度を上昇させるため、光化学反応器や化学発光検出反応の最適化を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

テキサス州立大学およびサンマーカス下水処理場にNDMA分析装置および臭素酸計を設置することができ、実際に下水処理水を用いた連続監視試験が実施できたため。

今後の研究の推進方策

オゾン処理工程前後のNDMA濃度の変動性をオンライン計測で追跡すると共に、流入原水中の前駆体物質の評価を行うことで、消毒副生成物の濃度変動性の原因を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

オンライン臭素酸分析試験の一部が、下水処理場の敷地活用の制限で2023年度中に終了できず、2024年度に実施が繰り越されたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] テキサス州立大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      テキサス州立大学

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公開日: 2024-12-25  

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