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2022 年度 実施状況報告書

イボタケ類菌糸マットを構成し土壌酸性化作用を担う微生物群の解明とその活性評価

研究課題

研究課題/領域番号 22KK0086
研究機関北海道大学

研究代表者

宮本 敏澄  北海道大学, 農学研究院, 講師 (00343012)

研究分担者 原口 昭  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50271630)
礒田 玲華  名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 研究員 (50829009)
研究期間 (年度) 2022-10-07 – 2027-03-31
キーワード菌糸マット / イボタケ類 / 微生物群集 / 土壌酸性化作用 / 植生変化
研究実績の概要

調査候補地については、フィンランドの共同研究者により、フィンランド国内の針葉樹林内でイボタケ類の菌糸マットが多数分布し研究調査許可が得られるサイトが新たに確認された。また、本研究課題のフィンランドの共同研究者の協力者の一人によって画像解析技術を用いた調査地内の植生の空間分布の共同研究が提案されたため、その可能性についても協議した。
植生調査に含まれる年輪解析や成長量の予備調査は日本国内の近縁種を用いて行われる予定であったが、野外でサンプルが積雪によって採集できなかったことから、文献調査によって実験方法についての情報収集に努めた。また、コケ類についての実験方法については、フィンランドの共同研究者と情報交換を行った。
土壌酸性化作用に関わる代謝物や酵素の遺伝子群のmRNAを発現した微生物を明らかにするためのメタトランスクリプトーム解析で行われる作業の全体を確認し、フィンランドで利用する研究機材や実験およに日本での解析について具体的な計画をメールやWeb会議を通して進めた。
本研究課題で必要となるフィンランドで採取した菌類の日本国内への移動については輸入禁止品の管理施設を植物防疫に申請した。さらに、菌類の分離・培養のための実験環境の調整(整備)を行った。
土壌や菌糸マットのサンプルの安定同位体分析のための実験環境の調整(整備)を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は本研究課題の初年度で半年間と短期であり、フィンランドのフィールド調査には不適切な冬季が中心となったため、主に実験方法や調査方法の協議検討を計画していた。その点については順調に進んでいると考えられるため。

今後の研究の推進方策

2023年度はフィンランドの針葉樹林に行き、フィンランドの共同研究者により提案されている調査候補地について現地で検討を行う。その上で調査地の菌糸マット、植生、土壌の各調査、土壌や菌類のサンプリングを行い、東フィンランド大学の実験施設においてDNA・RNA抽出あるいはサンプルの一部を日本国内への移送し分析を試みる。

次年度使用額が生じた理由

試薬や実験機器、分析委託に関わる料金や航空運賃の上昇、円安の進行によって、海外渡航費が不足する可能性が考えられるため、当初購入を予定していた機器や物品の購入を控えたため。他機関の研究分担者は、実験に必要な現有機器が故障したことから、次年度の配分予算と合わせて更新する予定であるため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] 東フィンランド大学(フィンランド)

    • 国名
      フィンランド
    • 外国機関名
      東フィンランド大学

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公開日: 2023-12-25  

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