研究課題/領域番号 |
22KK0091
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 正幸 京都大学, 農学研究科, 教授 (40253322)
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研究分担者 |
濱 武英 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30512008)
長野 峻介 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (90646978)
勝見 尚也 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (40769767)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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キーワード | 茶樹 / 灌漑 / インド・アッサム / 気候変動 / 水質 |
研究実績の概要 |
2023年2月,日本側の3名(藤原正幸教授,竹内潤一郎准教授,濱武英准教授)がインド工科大学グワハチ校(IITG)の海外共同研究者(Arup Sarma教授)を訪れ,研究対象地と研究体制について検討した.そこで,研究対象地はデータ取得の確実性を重視して,IITGキャンパス内の茶園とすること,IITGから共同研究者を複数名追加することを決めた. 2023年6月,共同研究者としてIITGの茶葉の成分分析に関してGoud教授,土壌水分解析に関してSreeja准教授に加わってもらうこととなった. 対象茶園に,IITGによりスプリンクラー灌漑施設の設置と地下水位観測のための観測井戸の造成が行われた, 2023年12月,日本側から5名(藤原正幸教授,竹内潤一郎准教授,濱武英准教授,長野峻介准教授,勝見尚也准教授)が,IITGを訪問し,対象茶園に気象観測装置(1箇所)と土壌水分計等(2箇所)を設置した.また,観測井戸に水圧計を設置し,それぞれ測定を開始した.その際,Goud教授から予備的に実験していた茶葉の分析結果について報告を受け,これから始まる灌漑のスケジュールについて検討した.灌漑スケジュールについては,できるだけシンプルな方法を採用することとして,一定量を一定間隔で灌漑する方法を採用し,5月頃の雨季がはじまるまで続けることとした.灌漑区と非灌漑区で1~2週間間隔で茶葉を採取し,茶葉に含まれる成分(アミノ酸,ポリフェノール,フラボノイド等)の分析を行うこととした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
灌漑期が始まる12月までに必要な灌漑施設や観測機器の設置を終え,データを蓄積中である.
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今後の研究の推進方策 |
2024年5月から6月にIITGを訪問し,観測機器のデータをダウンロードするとともに機器からのデータ取得とメンテナンスをIITG側に依頼する.また,灌漑区と非灌漑区の茶葉成分の違いについて解析を進める.
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年12月にIITGを訪れた際,茶葉成分分析に関して予定した以上の経費がかかることがわかったので,2024年度のIITGへの送金金額を増額するため,2023年度分で節約できる分を繰り越した.
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