• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

ガーナにおける薬剤耐性菌エンデミック実態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KK0144
研究機関岐阜大学

研究代表者

山本 容正  岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 招へい教員 (20010100)

研究分担者 安楽 正輝  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 研究員 (30846259)
山本 眞由美  岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
手塚 宜行  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任教授 (90868209)
研究期間 (年度) 2022-10-07 – 2026-03-31
キーワード途上国コミュニテイ / 薬剤耐性菌 / 機序
研究実績の概要

途上国コミュニテイにおける薬剤耐性菌の蔓延は当該地域における感染症治療の難渋だけに留まらずヒトや物流のボーダレス化に伴う地球規模感染対策上の公衆衛生リスク要因となっている。加えて、多剤耐性菌感染症治療の最後の切札とされているコリスチンに対する耐性菌の出現と昨今の途上国コミュニテイにおける当該耐性菌の蔓延は医療上大きな脅威となってきた。そこで本研究では、①ガーナ地域コミュニテイで販売されている食肉と当該地域で飼育されている家畜糞便からコリスチン耐性菌の分離ならびにコリスチン耐性遺伝子mcrの検出とその性状解析、②分離株ゲノム解析によるmcr-3トランスポゾンならびにその周辺遺伝子構造解析を行うこととした。研究初年度は3か月間と短期のため、現地で共同研究者と研究実施計画調整行い、試験的にガーナで市販食肉10検体を収集し、検体中の汚染細菌DNA抽出とコリスチン耐性菌の培養を実施した。抽出DNAからrealtime PCRでmcr-1が4検体、mcr-3が6検体から検出され、当初予想したmcr-3優勢の状況が確認された。検体からのコリスチン耐性菌培養では、33株が分離されその内3株でmcr-1保有が確認された。今後分離された菌の同定と保有する耐性遺伝子の精査を実施予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現地共同研究者との研究実施計画調整が予定通り進み、試行的に検体収集とその解析の一部をガーナ大学の実験室で実施でき、初年度計画がおおむね達成できた。

今後の研究の推進方策

初年度の研究結果を踏まえ、2年目以降も予定通り検体収集とその解析を実施予定。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi