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2023 年度 実施状況報告書

AI創作デザインの法的保護に関する日仏比較共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 22KK0208
研究機関九州大学

研究代表者

麻生 典  九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (20708416)

研究期間 (年度) 2023 – 2024
キーワードAI / デザイン / デザイン概念 / 知的財産
研究実績の概要

本国際共同研究は、ポワティエ大学(フランス)のNicolas Binctin教授と共に、AI創作デザインの法的保護に関する日仏の解釈論と立法論を検討し、日仏におけるAI創作デザインの保護ニーズについてデザイン概念の変化の有無を含め両国を比較することによって、AI創作デザインの法的保護のあり方を探求することを目的としている。
当該目的を達成するため、まずは我が国におけるAI創作デザインの法的保護の現状やその保護ニーズ、AIによる創作過程の技術的課題等の最新の現状把握が必要となることから、渡仏前にそれらの調査を行った。
具体的には、デザイン創作との関係では特に意匠法、商標法等の産業財産権法、著作権法、さらには不正競争防止法との関係が問題となることから、広く生成AIと知的財産法に関する我が国の最新の公表文献の収集と現状の議論の把握に努めた。
また、我が国においては、文化審議会著作権分科会法制度小委員会で令和5年(2023年)度にAIと著作権に関する考え方の検討が行われ、令和6年(2024年)3月に「AIと著作権に関する考え方について」が公表された。そこでは、AIと著作権に関する考え方の前提として生成AIと技術の現状についても取りまとめられており、当該「考え方」における技術紹介も含めて生成AI技術の現状把握に努めた。さらに当該「考え方」では、AI生成物と著作物性についても検討されており、「指示・入力(プロンプト等)の分量・内容」も考慮要素として挙がっていることから、実際にChatGPT等を用いてどの程度デザイン創作が可能なのかも様々なプロンプトや画像等を入力し検討を行った。
その上で、令和6年(2024年)3月27日に渡仏し、ポワティエ大学での研究環境整備を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本での必要な調査を行った上で令和6年(2024年)3月27日に渡仏し、ポワティエ大学での研究を開始した。また、Binctin教授とも密に連絡をとり、令和6年(2024)度から本格的な共同研究を開始できる状態となっており、順調に研究は進展している。

今後の研究の推進方策

研究計画に従い、AI創作デザインの日仏法の法的保護の状況(産業財産権法における解釈論によるAI生成物の保護の可能性、著作権法におけるAI生成物の立法論としての様々な提案、知的財産法で保護されない情報の一般法による保護等)を常にBinctin教授と共有しながら、国際共同研究を行う。

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公開日: 2024-12-25  

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