研究課題/領域番号 |
22KK0275
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
河合 穂高 岡山大学, 医歯薬学域, 研究准教授 (10803687)
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研究期間 (年度) |
2023 – 2025
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キーワード | iRGD / DDS / 癌微小環境 / 腫瘍免疫 |
研究実績の概要 |
癌の遠隔転移は最大の予後不良因子であり、抗腫瘍・抗転移治療の開発は急務である。申請者は、基課題の研究を行う中で、口腔癌の転移に由来の異なるマクロファージの動態変化が重要な役割を果たす可能性を発見した。そこで申請者はマクロファージの足場となる微小環境の重要性に着目し、次世代のDDSを担う環状ペプチド製剤として注目されるiRGDを見出した。iRGDの標的因子は、マクロファージや、その足場となる血管内皮細胞に発現するαvインテグリンとneuropilin-1(NRP-1)であり、両因子は以前から転移への関与が報告されてきた。実際、iRGDは単剤での転移抑制効果が報告されているが、そのメカニズムは不明な点が多い。そこで本国際共同研究では、基課題を発展させ由来の異なるマクロファージの動態変化による口腔癌の転移メカニズムの解明とiRGDによる微小環境の変更によるマクロファージの動態変化を利用した、新たな口腔癌の抗癌・抗転移治療や免疫療法の開発を行う。 2023年度は、アメリカから送られてきたマウスの組織標本を、HE染色、免疫組織化学染色、特殊染色を用いて評価を行った。iRGDを投与したマウスでは、腫瘍組織内の間質の性格が変化し、血管の性状が異なっていることが示唆された。またCD8陽性の免疫細胞の局在に変化が見られ、iRGDによって腫瘍組織の間質に変化が起こっている可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロンビア大学からの必要書類が遅れたため、渡米できる時期が少し遅れている。そのため、現地で行う予定の共同実験が進められず、遅延が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、必要書類が揃い、2週間遅れて2024年4月15日から渡米できるようになった。渡米できれば共同研究が開始できるため、研究の遅れを挽回できると考えている。
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