研究課題
【1】秒~分~時間の間隔で入ってくる2つの情報の間の連合による書き換え行動タグ: 新規物体認識(NOR)課題と新規文脈記憶課題へ暴露することで短期NOR記憶が長期記憶へと変換する行動タグ系に、ドーパミン系が重要な役割を果たしていること、また、それぞれの記憶に対応するセルアセンブリのオーバーラップ(共有)の度合がドーパミン系により制御されていることを明らかにした。 シナプスタグ: EGFP融合Homer1a蛋白質の単一スパイン内での消光後蛍光回復(FRAP)の解析から、シナプス活動によるNMDA受容体を介したPKGの活性化がシナプスタグを誘導すること、従って、その下流の効果がシナプスタグの分子実体であることを示唆する結果を得た。【2】日~月の間隔で入ってくる情報間の干渉による書き換え異なる連合記憶同士の連合(高次の連合): 味覚嫌悪学習(CTA)と音恐怖条件付け(AFC)の高次連合課題において、CTAエングラムとAFCエングラム間で共有されているオーバーラップ細胞群のみを特異的光遺伝学的に抑制すると、CTAとAFC間の連合が抑制された。CTA, AFCそれぞれの記憶そのものは影響を受けずに正常であった。これらの結果から、2つのセルアセンブリ間のオーバーラップが、記憶の高次連合を担っていることを明らかにした。 再固定化: オートファジーの亢進が想起に伴う記憶の不安定化を促進することを分子レベル(AMPA受容体)、シナプスレベル(LTP)、行動レベル(恐怖条件付け)で示した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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