研究課題
本研究はXML形式(拡張可能なマーク付き言語)による関連文献・用例の整理を行った上で、およそ500の主要な仏教術後に関して、定義的あるいは主要な用例を訳語の根拠として提示しながら、現代語(日本語・英語)への基準的な訳語を検討し、提示することを直接の目的とする。本年度はプロジェクトの最終年度に当たるため、7月と3月に全体研究会を開催し、研究のとりまとめを中心に作業を進めた。9月20日に開催された日本印度学仏教学会第66回学術大会(於高野山大学)において「分別(vikalpa)と戯論(prapanca)」と題するパネルを設置し、研究代表者および複数の研究分担者・研究協力者がそれぞれの研究成果を紹介するとともに、50人を超える出席者を交えて、質疑応答と意見交換を行った。また、研究代表者は、本プロジェクトの研究成果の一端を、10月に浙江大学における講演、11月にアメリカ宗教学会(AAR)において紹介し、種々の意見・情報交換を行った。なお、3月の研究会では、室寺研究班が「『瑜伽師地論』における五位百法対応語」を、また宮崎研究班が「Candrakirti作『大乗五蘊論』における五位七十五法」の成果発表をそれぞれ行い、出版に向けた方針、テキスト校訂、内容理解、既存の関連訳語との調調整等につき検討した。両班の研究成果はいずれも年内に出版し、引き続き、Web媒体で公開する予定である。また、斉藤研究班では、既刊の『『倶舎論』を中心とする五位七十五法』(バウッダコーシャI)および『瑜伽行派の五位百法』(同II)とを、その後に出版された関連テキストの編入を含む改定作業を行うとともに、前者については、英語媒体での出版を予定し、いずれも年内に公刊する運びである。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~b_kosha/start_index.html