今後の研究の推進方策 |
今後も、核子移行反応、荷電変化反応、酸素以外の核(例えば40Ca)での(p,d)反応の測定をつづける。それに加えて新しい課題となってきた(p,pd),(p,nd)反応、(d,3He),(d,t)反応なども開発していく。重イオン反応では荷電交換反応の中性子過剰核での振る舞いを調べる予定である。 次年度の理論面での発展はおそらくは爆発的なものになると思っている。TOAMDは原子核多体理論の核となるものであり、これまでのアルゴンヌグループのA=12体系までの計算を再現できるばかりではなく、それぞれの原子核において何が重要な役割をはたしているかを明らかにすることが可能である。さらには系統的な計算方法であることで、最も重要な相関を取り込みながら計算を進めることが可能であることで、かなり重い原子核までもが研究対象になってくる。その意味で、次年度は共同研究を一気に広げる予定である。国際的にはまず最初に、中国の南京大学、韓国のインチョン大学との共同研究を始める。
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