研究課題
基盤研究(S)
過去の構造浸食の定量的評価や花崗岩地殻の生成機構や形成量の定量化をもとに、表層の10倍以上に相当する第二大陸がマントル遷移層に存在することを実証した。そして、第二大陸の自己発熱効果による超大陸の離合集散の運動史を18億年前に遡り解明し、第三大陸(崩落した原初大陸、とりわけKREEP玄武岩)は、D“層の中の主要構成成分であることを強く示唆する証拠を得た。最後に、大陸三層モデルと地球史を組み合わせたモデルを提案し、第二大陸の成長を含む地球のマントルダイナミクスの体系を整えた。このモデルによって、これまでの対流数値計算では説明できなかった、液体核の形成史などの研究に新たな方向を示した。
地質学的手法に基づく地球生命史