研究課題
1.研究の目的:微小発光サンプルの光学的超高感度定量計測を可能とすべく、on demand型の光学的補助機能を組み込んだマイクロ流体デバイスを開発する。H27年度は、前年度までに確立したマイクロ流体デバイスシステムを用いて、各種応用と評価を行う。2.研究実績の概要:1)ドロップレット関連技術のシステム応用:ドロップレット操作システム(生成・分割・融合)を用いて、これに生体分子・細菌等を閉じ込め、培養・観察等を行い 、具体的評価を実施した。2)三次元シースフロー関連技術のシステム応用:三次元シースフロー作製システム用いて、バイオサンプルの選択的流し分けや、組織の再構築等を行い、その性能を評価した。3)細胞の光学的手法を用いた機能解析:細胞やDNA等にあらかじめ光学的に観察可能なマーカーを付与してからマイクロ流体デバイスシステムを用いて培養等を行い、その後外界からの刺激に対する反応を観察することで、従来より詳細な細胞の機能解析を行った。4)各種パッケージング技術の検討:マイクロ流体デバイスの作製とシステム化には各種直接接合技術の確立が不可欠であり、本年度も引き続き接合技術の検討とパッケージングへの応用を試みた。3.実施期間を通じた当初の目的の達成度:マイクロ流体デバイスを用いて下記の技術の確立に成功した。1)自由なサイズの液滴作製2)自由な流れのコントロール3)マイクロ液滴のパッシブソーティング。以上の技術を用いて下記の応用に成功した。これは当初の目的を上回る進捗結果である。1)ドロップレットに生体サンプルを抱合した解析2)液体クロマトグラフィーチップによる高分解能分析3)マイクロフルイディックスを応用した液体有機ELディスプレイへの展開4)流体コントロールを応用した人工血管作製への展開5)マイクロフルイディックスを応用した金属含有錯体タンパク質の化学合成への展開。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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