研究課題
強塑性加工を施したAl合金の組織解析を実施した。引張試験中の弾性域、塑性域でスペクトル形状の明瞭な変化、解析からすべり変形による結晶方位の変化が見られた。焼入れ鋼のマルテンサイト組織の透過測定を行い、CT測定の可能性を明らかにした。日本刀の透過スペクトル解析を進め、組織構造因子および硬さ分布を求めることに成功し、組織状態を考察した。また、粗粒の粒毎の結晶方位イメージングにも成功した。共鳴エネルギーでの中性子透過率が数%以下となる場合、ピークエネルギー中心部を除外することにより、バックグランドの除去が可能となる見通しを得た。温度測定核種を白金にも拡大し、検証実験を行った。小角散乱イメージングにおいて、直径1mmの分解能で測定が可能な原理検証実験装置を作成し、128パターンの小角散乱実験を行い、データ再構成からダイレクトビーム近傍の独立したパターンを得ることができた。偏極パルス中性子を用いた磁場イメージングにおいて、磁場強度と方向を数%の精度で定量化できることを実験により示した。回折格子を用いた位相イメージングを日本で初めて可能とした。また、複数波長での位相測定に成功した。水素吸蔵量の違いによる透過スペクトル(全断面積値)の形状変化、エネルギー変化を解析により求め、水素吸蔵量の違いによる低エネルギー、高エネルギー領域での差が明らかとなった。GEM型検出器の検出効率向上を目指して、ボロン付き多孔コンバーターを組み込んだ検出器の試験を行った。開発したカメラ型検出器の高速度カメラを用いて、鉄の試料のブラッグエッジ検出実験に成功した。また、応用実験として包丁の結晶組織構造のイメージングを試み、RITS解析イメージングに初めて成功した。小型加速器中性子源で史上最高の空間分解能である0.54 mmで初の結晶相イメージングを得ることができた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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J-PARC Annual Report 2014 Volume 2: Materials and Life Science Experimental Facility (MLF Annual Report 2014)
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日本非破壊検査協会誌『非破壊検査』
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