研究課題
マウス胎生期E13.5日齢の蝸牛から単一細胞を単離して、RNA抽出を行い、その後cDNAを作成・増幅し、2種類の異なったハウスキーピング遺伝子のcDNAが合成されていることを確認した。増幅が成功していると確認できた細胞は144個の採取細胞のうち、103個で、72%の増幅成功率であった。このうち、内耳感覚上皮前駆細胞のマーカーであるSox2が多く発現している細胞からのサンプルは35個、Sox2が発現していない細胞からのサンプルは68個を採取できた。これらのうち、Sox2陽性細胞32サンプルと、Sox2陰性細胞8サンプルについて、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。Sox2陰性細胞と比べてSox2陽性細胞に高発現している遺伝子を検討したところ、Isl1、Tecta、Eya1、Jag1、Foxg1、Hey2、Gata3など従来Sox2陽性細胞と共発現している可能性が言われている遺伝子も含まれていた。また、Sox2陰性細胞由来の8サンプルすべてで発現が確認できなかったプローブはマイクロアレイチップ上の45102のプローブのうち8493に絞ることができた。このうち、Sox2陽性細胞からのサンプルで、6つ以上のサンプルでこう発言であった遺伝子のプローブは488、、そおうち転写因子はあるいはDNAと関係するものは84遺伝子であった。また、昨年度までにヒトiPS細胞から無血清培地で、preplacodal 様細胞を経てbFGFを用いたのちMatrigelを用いることにより、Myosin7a陽性の有毛細胞様細胞の誘導に成功し再現性の確認も行っていたが、本年度は走査型顕微鏡も用いて形態学的に不動毛様の構造を持つ細胞の誘導が達成されていることも確認した。これらの成果はNeuroscince letter誌に掲載された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 9件、 招待講演 12件)
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