研究課題/領域番号 |
23240011
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
計 宇生 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (80225333)
|
研究分担者 |
山田 茂樹 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (80332154)
漆谷 重雄 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (70442522)
青木 道宏 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (20569769)
阿部 俊二 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (00280561)
中村 素典 国立情報学研究所, 学術認証推進室, 教授 (30268156)
|
キーワード | 情報通信 / ネットワーク / 資源管理 / 省電力化 |
研究概要 |
本研究では、有線および無線の通信媒体を利用した情報ネットワークシステムおける情報の識別、資源管理、制御方策、セキュリティの問題に焦点を当て、ネットワーク相互接続から物理レイヤの伝送までにわたって、優れた柔軟性、効率性、スケーラビリティ、安全性を有するネットワークアーキテクチャの設計を行う。具体的には、(1)情報・リソース連携型ネットワークアーキテクチャ、(2)光・パケット連携超低消費電力ネットワークアーキテクチャ、および(3)情報セントリックなセキュリティとプライバシーという3つの側面から検討を行った。平成23年度における研究実績は次の通りである。 まず(1)に関しては、情報とリソースの関係を再検討し、エネルギーの効率性を追求した無線ネットワークの資源管理方法、ネットワーク資源が断続的にしか利用できない場合の情報収集の方法、および米国等で提案されているコンテンツセントリックなネットワーキングのような新しいネットワークアーキテクチャにおける最適なキャッシング方策について検討した。また、(2)に関して、再構成可能な光・パケットハイブリッドシステムを提案し℃いる。提案では、ネットワークのトラフィックパターンに応じてネットワークの内部構成を変更し、それによって、パケットの転送容量を最適化し、システム全体の電力消費を減らしている。また、東日本大震災から得た経験と教訓を元に、より効率的かつ頑強的なネットワークの構成方法について検討した。さらに(3)では、学術認証フェデレーションの役割と効果について検討し、情報セントリックな観点から、各種情報に関する主題、加入状況等を利用して情報の流れを制御するための管理方策を提案した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に従って、3つのサブテーマで研究を進めてきた結果、それぞれについて所期の研究成果を得ることができたと考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
おおむね当初の計画通りに推進することで目的の達成が可能であると考えている。研究が進展するにつれて、サブテーマ間の連携を強化し、また、研究提案の効果の定量化も行っていく予定である。
|