研究課題/領域番号 |
23240011
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
計 宇生 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (80225333)
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研究分担者 |
阿部 俊二 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (00280561)
青木 道宏 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (20569769)
中村 素典 国立情報学研究所, 学術認証推進室, 特任教授 (30268156)
漆谷 重雄 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (70442522)
山田 茂樹 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (80332154)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ネットワークアーキテクチャ / インターネット高度化 / ネットワークプロトコル / 資源管理 / ネットワーク仮想化 |
研究概要 |
本研究では、有線および無線の通信媒体を利用した情報ネットワークシステムおける情報の識別、資源管理、制御方策、セキュリティの問題に焦点を当て、ネットワーク相互接続から物理レイヤの伝送までにわたって、優れた柔軟性、効率性、スケーラビリティ、安全性を有するネットワークアーキテクチャの設計を行う。具体的には、(1)情報・リソース連携型ネットワークアーキテクチャ、(2)光・パケット連携バックボーンネットワークの構成、および(3)情報セントリックなセキュリティとプライバシーという3つの側面から検討を行った。平成24年度における研究実績は次の通りである。 まず(1)に関して、情報とリソース、通信と蓄積の関係の再構築により、より効率的で高性能なルーティングおよびキャッシングの方法、移動型インフラ用のルーティング方策、および災害に強いレジリエントな情報通信システムの構成方法について検討し、情報セントリックなネットワークアーキテクチャの実現方法に関する提案を行った。また、(2)に関しては、マルチレイヤサービスネットワークにおけるフロー経路の管理方法や、より柔軟で高度なネットワークサービスを実現するためのネットワーク仮想化技術の活用に関する提案を行い、学術情報ネットワークにおけるSDN/OpenFlowの実装のための実験を行った。さらに(3)では、新しいネットワーク環境における安全な通信の確立と検証の方法を検討し、学術機関のためのサーバ証明書発行フレームワークの提案、認証サーバにおけるユーザ認証情報の重要性の増大、多数の認証サーバから自身の認証サーバを選択するといった高度な操作の発生など、認証基盤に対する新たな課題に対応する認証連携基盤の提案を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に従って、3つのサブテーマで研究を進めてきた結果、それぞれについて一定の研究成果を得ることができ、今後の方向性もより明確になったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
おおむね当初の計画通りに推進することで新しいネットワークアーキテクチャの実現に向けた提案を行っていく予定である。今後は、サブテーマ間の連携とともに、シミュレーションやテストベッドによる実験で提案アーキテクチャの効果を示していくことも必要であると考えている。
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