研究課題/領域番号 |
23240018
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
乾 健太郎 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (60272689)
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研究分担者 |
岡崎 直観 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50601118)
楠見 孝 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70195444)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ヘルスリテラシー / 批判的思考 / 自然言語処理 / 教育心理学 / 意見分析 / 情報分析 / 含意関係認識 / 情報信憑性 |
研究実績の概要 |
最終年度となる本年度は次の3つの研究課題において下記の研究開発を実施した。 1. 相対言論空間生成(乾、岡崎) 第1に、言明間関係認識の個々の要素モジュールについて処理速度および精度の両面から見直し、全体に高速化・高精度化をはかった。また、一部の処理を並列化、非同期化し、耐規模性を向上させた。第2に、自然言語文の意味解析を頑健化するための意味の分散表現に関する研究、言明間の関係をより精緻に解析することを目的とした述語論理ベースの推論機構に関する研究を進めた。言語処理学会2014年度最優秀論文賞、同学会第21回年次大会最優秀賞を受賞した。 2. ヘルスリテラシー支援環境(乾、楠見) 上述の文間関係認識エンジンをベースにして、ヘルスリテラシー支援環境のプロトタイプシステムを開発した。大規模なマイクロブログデータ集合に対して情報間の論理的関係をモニタリングし、いくつかの方法で可視化する機構を実現した。これをベースに、マイクロブログ上の意見や情報の流れを分析するケーススタディを実施した。国際会議AMT2014で最優秀論文賞を受賞した。 3. ヘルスリテラシーの支援・教育方法(楠見)全国の20~69歳の男女市民1000人に対してネット調査を行い,ネット上の医療や健康,食品安全性情報を利活用の実態と信頼性評価,健康情報TV番組視聴,ネットの情報に基づく薬や健康法の効果の判断の仕方や食品安全性の知識(ヘルスリテラシー),医療への満足度,食品のリスク認知や好み,批判的思考態度などについて尋ねた。その結果,批判的思考態度や教育歴が,ヘルスリテラシーを高め,適切なネット上の医療・健康,食品安全性に関する情報の利活用を促進していることを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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