観察学習によるロボットの舞踊動作生成手法を確立した.舞踊動作を何をするかという共通動作に対応するタスクと個人差などのどのようにするかというスキルに分離し,ラバノーテーションを用いたタスク記述法とパラメータを用いたスキル表現法を確立した.これにより1)ロボットによる舞踊の再現,2)舞踊の個人差や音楽速度による変化の表現などが行えるようになった.さらにこういった工学的な成果に加え,得られたタスク記述法を用いて台湾原住民の舞踊を分類し,舞踊に基づく原住民の分類木が社会構造と高い相関を持つ分類木を得るという成果も得た.これは工学的手法と文化人類学的分野を融合した新たな学問体系の構築への足掛かりとなる.
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