研究課題/領域番号 |
23240057
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小川 園子 筑波大学, 人間系, 教授 (50396610)
|
研究分担者 |
塚原 伸治 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (90318824)
坂本 浩隆 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (20363971)
西森 克彦 東北大学, 農学研究科, 教授 (10164609)
坂本 敏郎 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (40321765)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | エストロゲン受容体 / 性差 / 社会認知 / 情動性 / 攻撃行動 / 扁桃体 / 視床下部 |
研究実績の概要 |
1) 25年度に引き続き、エストロゲンによる社会行動制御に果たすエストロゲン受容体ベータの役割についての解析を進めた。第一に、雄マウスの成体期あるいは思春期前に内側視索前野エストロゲン受容体ベータの遺伝子発現をRNA干渉法により抑制したところ、主に攻撃行動への影響が見られた。我々は以前に、同じ部位でのエストロゲン受容体アルファのノックダウンにより性行動の抑制が見られることを報告しており、2種の受容体の役割が異なる可能性が示唆された。さらに、分界条床核で、エストロゲン受容体アルファとベータのノックダウンの効果を比較したところ、両者とも、性行動には影響しなかったが、エストロゲン受容体アルファのノックダウンにより、攻撃行動の増加が見られることがわかった。この結果は、この部位のエストロゲン受容体アルファが攻撃行動の抑制に働いていることを示す新しい知見である。 2) ノックダウン法による同様な解析を授乳期雌マウスの攻撃行動についても解析したところ、内側視索前野のエストロゲン受容体ベータの欠損により攻撃行動の亢進が見られることが明らかとなり、この部位のエストロゲン受容体ベータの働きには性差があることが示唆された。 3) 25年度に作製を開始したエストロゲン受容体ベータを発現する細胞を赤色蛍光タンパク質にて標識するTgマウスのキャラクタリゼーションを行い、いくつかの脳領域で明らかな陽性細胞を確認することができた。現在、実用化に向けて、さらに検討を行っている。
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|