研究課題
基盤研究(A)
身体活動の個人差は大きい。それには、1)環境、2)遺伝や形質、さらに、3)疲労や感染、の違いが関連すると推測される。本研究では、①高強度身体活動の多寡は、染色体4番と染色体8番を中心に複数のSNPsと関連すること、②ミトコンドリアDNA多型は筋力や瞬発力と関連すること、③自宅近隣の買い物や生活に必要な環境が歩行や身体活動に関連すること、④TLR5を介した腸内免疫と腸内細菌叢の相互作用が身体活動の多寡に関連すること、などが示唆された。以上から、身体活動の多寡にはいくつかの内的ならびに外的な要因が関与し、免疫が身体活動に関与する可能性を初めて示唆した。
運動生理学