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2014 年度 実績報告書

アジア採集狩猟民児童~大都市児童の発育発達多様性と環境の相互作用、含む標準値作製

研究課題

研究課題/領域番号 23240098
研究機関大妻女子大学

研究代表者

大澤 清二  大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 所長 (50114046)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード民族別身体発達 / 南・東南アジア / 民族別発育 / 幼児 / 生育環境
研究実績の概要

この研究はアジアにおいて、狩猟採集民から都市に生きる子どもの発育発達を多様な民族を対象に包括的に調査し、これまでに全く未知であった環境と人の発達に関する相互関係を探求する基礎を作ることが課題であり、同時に日本、ミャンマー、ネパールなどの国レベルにおけるマクロな発達標準値を検討することも視野にいれている。よって対象とした民族は多岐に渡った。例えば、シャン(タイヤイ)、パオ、インダー、モン、カイン(カレン)、ヤカイン、チン、ナーガ、リス、ラフ、ヤオ、パダウン、モーケン、ムラブリ、チェトリ、ブラーマン、シェルパ、コイリ、ヤダブ、カミなどである。収集したデータは現地において整理・入力し、日本と現地で集計した。これらの作業の遂行に当たってはこれまで以上に現地と頻繁に連絡を取り、協議した。非常に大規模な調査であったために一部の地域では補充調査が必要になり、特にアンダマン海のモーケンについては別途補充調査を実施した。このようにして多岐にわたる諸民族について、例えば山岳地域で長い間遊動してきた狩猟採集民ムラブリ、海上漂海民のモーケン、3000mの高地で生きるシェルパなどの特異な環境下で発達してゆく人々のデータを大量に収集できたのは大きな成果であった。こうしたデータをもってグローバルな視点から発達現象を記述できる基礎を作った。これら各民族ごとの58項目に亘る発達データの解析は民族ごとに行いグループごと、国ごとの発達標準値を求めるべく作業を行った。このデータによって人類文化の進化的な解釈に沿って人の発達がいかに環境によって左右され、また環境に依存して能力が開発されるのかを探求できる基礎が出来たと考えている。3月にはモーケン人に関する総合的な解析結果を日本発育発達学会第13回大会で発表した。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 狩猟採集民ムラブリの子どもの遊びに関する記述的研究2015

    • 著者名/発表者名
      大澤清二,下田敦子,二文字屋脩
    • 雑誌名

      発育発達研究

      巻: 66 ページ: 1-15

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 幼児期運動指針策定の目的と意義2015

    • 著者名/発表者名
      大澤清二
    • 雑誌名

      体育の科学

      巻: 65 ページ: 236-240

  • [雑誌論文] Field notes on the dietary habits of the Mlabri hunter-gatherers in Thailand2014

    • 著者名/発表者名
      Seiji Ohsawa, Shu Nimonjiya, and Atsuko Shimoda
    • 雑誌名

      International Journal of Human Culture Studies

      巻: 24 ページ: 234-244

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] HQC (Health Quality Control) 手法の利用による起立性調節障害の改善 ―ミャンマーの5325人の子どもの追跡調査から―2014

    • 著者名/発表者名
      下田敦子,タンナイン,大澤清二
    • 雑誌名

      発育発達研究

      巻: 64 ページ: 11-17

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 狩猟採集民と日本人の比較を通じてみた発達諸相の探求2015

    • 著者名/発表者名
      大澤清二,下田敦子,タンナイン,鈴木和弘
    • 学会等名
      日本発育発達学会第13回大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京)
    • 年月日
      2015-03-14 – 2015-03-15
  • [学会発表] ベジタリアンの発育に関する調査2015

    • 著者名/発表者名
      中西純,アチャヤウシャ,下田敦子,大澤清二
    • 学会等名
      日本発育発達学会第13回大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京)
    • 年月日
      2015-03-14 – 2015-03-15
  • [学会発表] ネパールにおける幼児の基本的生活習慣の発達過程2015

    • 著者名/発表者名
      アチャヤウシャ,下田敦子,大澤清二
    • 学会等名
      日本発育発達学会第13回大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京)
    • 年月日
      2015-03-14 – 2015-03-15
  • [学会発表] パダウン人女性の身体変工が及ぼす体構、日身体活動量、運動能力への影響2015

    • 著者名/発表者名
      下田敦子,大澤清二,タンナイン,ジョネイ
    • 学会等名
      日本発育発達学会第13回大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京)
    • 年月日
      2015-03-14 – 2015-03-15
  • [学会発表] アジアに見る子どもの身体文化の多様性と共通性について2014

    • 著者名/発表者名
      大澤清二
    • 学会等名
      子どもの発育発達と身体文化の多様性と共通性
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-11-18
    • 招待講演
  • [図書] 幼児期の運動に関する指導参考資料2015

    • 著者名/発表者名
      大澤清二(作成委員会委員(他、7名))
    • 総ページ数
      66
    • 出版者
      文部科学省

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公開日: 2016-06-01  

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