無線通信による熱中症予防支援システムの構築と被服環境デザインの最適化

2014 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 23240099
• 研究機関: 横浜国立大学
• 研究代表者: 薩本 弥生 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10247108)
• 研究分担者: 杉本 千佳 横浜国立大学, 未来情報通信医療社会基盤センター, 准教授 (40447347) ; 島崎 康弘 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (20584270) ; 佐古井 智紀 信州大学, 繊維学部, 准教授 (70371044) ; 榎本 ヒカル 東京福祉大学, 教育学部, 准教授 (00423517) ; 田中 英登 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (60163557) ; 河野 隆二 横浜国立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90170208) ; 香川 利春 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (50108221) ; 一木 正聡 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (00267395) ; 鈴木 章夫 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (20357289)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: 熱中症予防 / 温熱的快適性 / ウェアラブルボディエリアネットワーク（WBAN） / 着衣の熱水分移動 / サーマルマネキン / 着衣の熱水分移動 / 着衣の換気計測-トレーサガス法

研究実績の概要

サーマルマネキンとトレーサガス法による発汗時の換気評価システムの評価
： サーマルマネキンとトレーサガス法を用いて着衣の一例として透湿防水パーカ着用時の発汗時の熱水分移動性能および換気計測を行い，両者の関係を明らかにした．今後，サーマルマネキンを用いて，より多くの着衣のバリエーションで実験を行う予定である．

ウェアラブルBANシステムと環境センサシステムのデータ統合による熱中症予防支援システムの構築
： H25年度までに開発したウェアラブル無線センサシステムと環境中に配置したWBGTセンサシステムや温湿度センサシステムのデータを収集・蓄積・解析評価し，装着者にフィードバックするための熱中症予防支援システムを構築した．ウェアラブルセンサのデータをスマートフォンで取得し，ネットワーク接続してサーバにリアルタイムにデータ送信し，サーバに収集された環境情報や属性情報をもとに時々刻々の個別の生体情報から状態を判別するためのアルゴリズムを開発して，サーバシステムを構築した．このシステムにより，屋内外のフィールド環境においてリアルタイムに温熱状態評価が可能になるとともに，長期間のデータを蓄積して生体状態の解析評価をすることが可能になった．今後，より多くの着衣バリエーションでのサーマルマネキンでの計測実験から得られるデータから，より詳細なパラメータ設定を行い，モデル精度・フィードバック情報の向上を行なうことが見込まれる．

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] Evaluation of thermal formation and air ventilation inside footwear during gait: The role of gait and fitting (2016)
  • 著者名/発表者名: Shimazaki, Y, Matsutani, T and Satsumoto, Y
  • 雑誌名: Applied Ergonomics 巻: 55 ページ: 234-240
  • DOI: 10.1016/j.apergo.2015.11.002
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] アウトドア用パーカ前部に設置した換気口が温熱的快適性に及ぼす効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 青柳卓也，薩本弥生
  • 学会等名: 第39回人間生活環境系学会シンポジウム(HES)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-11-21 – 2015-11-21
• [学会発表] Differences by Body Part and Age in Compressive Deformation of Body Surface and Fat Thickness in Adult Females (2015)
  • 著者名/発表者名: （４）Naomi Maruta, Hideko Saito, Yayoi Satsumoto, Harumi Morooka
  • 学会等名: The12th International Congress of Physilogical Anthoropology ICPA2015（第12回国際生理人類学会大会）
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2015-10-29 – 2015-10-29
  • 国際学会
• [学会発表] 動作時におけるブラジャーの快適性に年齢、身体特性、ブラジャーの種類がおよぼす効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 薩本弥生、丸田直美、斉藤秀子、諸岡晴美
  • 学会等名: 日本繊維製品消費科学会
  • 発表場所: 長野
  • 年月日: 2015-06-28 – 2015-06-28
• [学会発表] 空気圧を用いた靴の換気計測用模擬歩行装置 (2015)
  • 著者名/発表者名: 薩本弥生,島崎康弘,香川利春,高山清隆,竹内正顯
  • 学会等名: 繊維学会2015年度年次大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-06-11 – 2015-06-11
• [学会発表] 夏季の熱中症予防のための環境温熱評価システムとアンケート調査 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中田いずみ，薩本弥生
  • 学会等名: 日本家政学会2015年度年次大会
  • 発表場所: 盛岡
  • 年月日: 2015-05-24 – 2015-05-24
• [図書] 衣生活の科学－テキスタイルから流通マーケットへ－ (2015)
  • 著者名/発表者名: 間瀬清美・薩本弥生
  • 総ページ数: ２２５
  • 出版者: (株)アイケイコーポレーション