研究課題/領域番号 |
23240100
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
大谷 毅 信州大学, 繊維学部, 特任教授 (00092867)
|
研究分担者 |
高寺 政行 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10163221)
森川 英明 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10230103)
乾 滋 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10356496)
矢野 海児 杉野服飾大学, その他部局等, 教授 (40349147)
宮武 恵子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (40390124)
柳田 佳子 文化学園大学, 服装学部, 准教授 (60409323)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 中国 / ファッション / 権限 / 設計 / 北京 / 杭州 / 外国市場 / フュージョン |
研究実績の概要 |
本年度の目標は、残った課題の「中国現地調査」を、中国研究機関との協力で推進する。13SSの百貨店アパレル相当の推定売れ筋商品を試料とし、計15点を東京・北京の百貨店店頭で購入、日中ファッション専門家(業界経験者と研究者)の評価を求め商品属性を検討し、両市場に着眼点の差異があることを見い出した。つまり、東京で売れる商品が北京で売れるとは限らない(その逆も可)ゆえ、各市場のニーズに合わせた商品の設計という課題と合わせて、本研究では「両方の市場に有効な商品の設計は如何」というテーマを設定した。 14A15Wを課題にして、任意制作を依頼し、その設計過程と見本の製造工程を追跡した。また、北京と杭州のアパレルメーカーを訪問し、業界事情をヒアリングするとともに、可能な範囲でstudio(設計)部門を訪れ、設計主務者(高級服飾工程師など)から設計の思考過程を引き出そうとした。テーマの設定、情報収集、ムードの作成、スタイルの代替案作成・・・という一連の手順自体はオーソドックであったが、主務者を含め「若い」者が中心であったこと、かなりの権限(裁量枠)があること、収益で成果を査定する(ことに製造小売りでは顕著)ことを指摘できる。情報収集では、ファッション主要都市(パリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨーク、これに東京を含める場合もある)および情報拠点として香港を十分に意識するも、一例を除き、これらを販売市場と位置付けるる認識は薄い。 中国側のある有力専門家は「世界の主要都市に既に業界秩序がある」「国内ハイエンドは中国アパレルに決定権はない」「国内のボリュームゾーンが重要」「20世紀は工業化の延長、今世紀は多様化個性化」「自分の位置を作る契機」「そこに成功者が生まれる」と論評するが、本研究では、むしろ中国アパレルによる外国市場におけるフュージョン(fusion)の可能性に関心がある。
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
備考 |
掲記URLには、GTMB世話人が代表者である他の科研プロジェクトで、グローバル・テキスタイル&モードビジネスに関連する内容を含む。
|