研究課題/領域番号 |
23240105
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三成 賢次 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90181932)
|
研究分担者 |
中山 竜一 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00257958)
福井 康太 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00302282)
中島 和江 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (00324781)
瀬戸山 晃一 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 招へい教授 (00379075)
島岡 まな 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (20222036)
小林 傅司 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 教授 (70195791)
松川 正毅 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (80190429)
木村 正 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90240845)
森 勇介 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90252618)
水島 郁子 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (90299123)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | トランスプロフェッショナル・リテラシー / コミュニケーション / リテラシー / マネジメント / 高度専門職 / 協働 |
研究概要 |
平成25年度には、科研の事業として1回の科研研究会と、半期にわたる「総合演習(トランスプロフェッショナル・リテラシー)」(全15回)を開講した。具体的には以下の通りである。 まず、2013年6月10日(月)にキックオフミーティングを開催し、年度計画を確定。平成25年7月27日(土)にグランフロント大阪に企業所属の一級建築士、技術士、開業一級建築士、発注元企業担当者、行政担当者、大学施設部担当者、建築学研究者、科学哲学者、法学研究者十数名が集まり、立場によって見解が異なりうる3つの建築トラブル事例を取りあげ、見解の違いは何故生じるのか、共通理解の形成は可能なのか、といった問題について議論した。議論においては、それぞれの観点の違いが浮き彫りになる一方、協調可能な諸点も明らかになり、興味深い結果が得られた。 10月から半期間(第2学期)、これまでのWSや研究会のトランスクリプト等を教材にした「総合演習(トランスプロフェッショナル・リテラシー)」を開講した。授業は教授会のない木曜日の4時限目と5時限目に実施した。授業では、高度専門職を中心とする専門家が自らの専門領域を超えて様々な専門家とチームで仕事をするための条件について議論し、また授業の後半に学生にグループディスカッションとプレゼンをやってもらった。参加学生の評判は概ねよく、平成26年度以降には他研究科の学生を増やして開講することを計画中である。 〔連携研究者〕平野哲郎(龍谷大学法務研究科)〔特任助教〕西本実苗 〔特任研究員〕川島惟
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度には、教材作りをかねた研究会は1回のみの開催となったが、1学期の間はこれまでの拡大WSや研究会のトランスクリプトを精査し、教材として使用可能にするための準備を行うなど、実質的な作業を行っている。2学期に開講した「総合演習(トランスプロフェッショナル・リテラシー)」は所定の15回を実施している。授業での議論内容、学生の参加意欲などは高いレベルであり、学生に専門職同士の協働の可能性と難しさについてじっくり考えてもらうことができた。
|
今後の研究の推進方策 |
平成26年度もまた、2学期開講の「総合演習(トランスプロフェッショナル・リテラシー)」の実施を中心として科研の事業を進める。もっとも、利用可能な教材を増やし、授業での議論を充実させるため、拡大WSないし研究会を2回実施する計画である。さらに、教育活動の広報のため、外部の講演者を招き、公開講座を開くなどして、トランスプロフェッショナル・リテラシー科目の意義について広く一般に周知させることを試みる。
|