研究課題/領域番号 |
23240106
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
池田 秀雄 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)
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研究分担者 |
馬場 卓也 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (00335720)
清水 欽也 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (70325132)
石原 伸一 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 特任准教授 (60585644)
内田 豊海 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 研究員 (00585846)
持佛 賢一 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 研究員 (10599682)
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キーワード | 国際協力 / 教育開発 / 教員研修 / 理数科教育 / 理科教育 / 数学教育 |
研究概要 |
本研究開始初年度であり、アフリカ・アジア地域において過去に日本が実施した理数科教育協力プロジェクトについて情報を収集した。広島大学が関係したフィリピン、バングラデシュ、カンボジア、ケニア、ザンビア,ガーナへ分担研究者および大学院生を派遣して基本情報を収集するとともに、各プロジェクトと次年度以降の研究枠組みおよび研究計画を立案した。さらに、新たにウガンダ、インドネシアとの連携を開始した。 理数科プロジェクトの教室レベルへの影響を調べるためには、理数科教師の教室における指導を詳細に分析する必要がある。そのため、各国の授業をVTRで記録し、教師と生徒との対話を分析する手法の開発と機器の整備を行った。VTRカメラ、録音機、VTR再生装置、授業分析機を購入し、VTR記録から教師・生徒の発言をプロトコルに起こし、各場面をカテゴライズして授業の流れを解析する手法の開発に着手した。 年度末には、別途予算で国際ワークショップ(タイ、マレーシア、フィリピン、カンボジア、バングラデシュ)を開催し、理科授業分析手法に関する情報共有と分析手法の普遍化を検討した。 また、本研究を推進するには国際協力機構(JICA)や文部科学省との連携が必要であり、連絡調整と今後の方針について摺り合わせを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本科研の採択が11月からであり、23年度は実質4ヶ月の研究期間しかなかった。申請段階では8・9月の夏期休業中に調査を実施する予定であったが、不可能であったので予定を変更し、調査可能な大学院生を派遣した。そのため、今後の研究計画立案で細かい詰めが残された。24年度以降で挽回可能と考える。また、今後本研究で必須の授業分析手法の確立に重点を移した。
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今後の研究の推進方策 |
予定変更については前項出来したとおりであるが、24年度以降は8/9月の夏期休暇が計画的に利用でき、この間に研究代表者・分担者がアジア・アフリカにおいて現地調査とデータ収集にあたる予定である。また、本研究の対象国からの博士課程留学生も多く、授業分析等で現地語から英語に翻訳をさせ、このことによって彼らの分析能力も向上すると考える。
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