研究課題
臨床検体(大腸がん、胃がん、肝がん、食道がん)を解析対象年、MCAマイクロアレイ、遺伝子発現アレイ、がん関連遺伝子のパイロシークエンス解析を基盤とし、がん特異的なメチル化を示すCpGアイランド5000箇所を解析対象に選定した。またCpGアイランドメチル化と転写との関連を明らかにするため、クロマチン免疫沈降シークエンス(ChIP-seq)法により、ヒストンH3K4、H3K27のメチル化解析を行った。これらのデータの統合的な解析を進めた。蓄積したエピゲノムデータを活用し、大腸がんの浸潤性を規定する遺伝子メチル化の同定を試みた。その結果、側方発育型腫瘍と浸潤型腫瘍との間で異なるメチル化パターンを示す遺伝子を複数同定した。中でもNTSR1遺伝子メチル化は臨床病理学的因子および予後と強く関連し、機能解析からも浸潤性と相関することが確認された。また肝がん臨床検体におけるメチローム解析の結果、がん特異的なメチル化を示す遺伝子(KLHL35、PAX5、PENK、SPDYA)を同定した。これらのメチル化はHBV陽性、HCV陽性および非B非C肝がんのいずれにおいても高頻度に見られ、肝がんマーカー候補になりうると考えられた。また大腸がん細胞株、膀胱がん細胞株、メラノーマ細胞株、消化管間質腫瘍細胞株をDNA脱メチル化剤5-aza-2’-deoxycytidineで処理後に発現回復するマイクロRNAを網羅的に解析し、メチル化によりサイレンシングされるマイクロRNA遺伝子候補を同定した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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