本研究は、「細胞性免疫を効率よく惹起できる人工タンパク質の創製原理」を確立することを「モチーフプログラミング」の手法で創製することを目標とした。この目標達成のために、モデル抗原OVAの既に分かっている、「MHC class Iエピトープ」、「class IIエピトープ」とさらに「二次構造形成能力モチーフ」を小さなマイクロ遺伝子の3つの異なる読み枠に埋め込み、このデザインしたマイクロ遺伝子を、読み枠をずらしながらタンデムに連結させた人工タンパク質ライブラリーの中から、鉱物オイルや水酸化アルミニウムなどの物理アジュバンドなしで強い細胞性免疫を誘導できるクローンを選ぶことに成功した。
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