油水界面近傍において、硫化物イオン-フラーレン類-酸素、の間で触媒的な酸化還元反応が進行し、副産物であるポリ硫化物イオンが元素イオウへ若しくはイオウ―炭素化合物に変換することを電気化学的に解明した。この過程において、反応場を適切に制御することにより、ポリ硫化物イオンを耐腐食性に優れた工業用ゴム材料へと直接変化させることも可能である。上記手順で合成した元素イオウは、微生物反応を利用し原料である硫化水素へと変換可能であることを明らかとした。その結果として、イオウを利用した環境調和型水素製造システムが構築できた。
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